近年、わが国における大腸がんの発症率は徐々に増加傾向にあり、男性のがんの中では第2位、女性のがんの中では第3位となっています。早期大腸がんの手術後の5年生存率は90%を超えます。残念なことに、大腸がん患者の多くは病気の末期段階で診断され、治療の最良の機会を逃しています。大腸がんの外科的治療についてご紹介します。 まず、がんの発生場所に応じて手術は次のように分けられることを知っておく必要があります。 (I)大腸癌に対する腹会陰式複合根治切除術: 肛門から6cm以内の大腸がんに適用できます。切除範囲は、S状結腸の下部と直腸全体、下腸間膜動脈周囲のリンパ節、肛門挙筋、坐骨直腸窩の脂肪、肛門の直径5cmと肛門周囲の皮膚、および肛門括約筋です。左下腹部の壁にあるS状結腸の近位端に永久的な人工肛門(人工肛門)が造設されました。 (II)経腹的大腸癌根治切除術: 肛門からの距離が7cm以上の方に適しています。手術中は、肛門管と肛門括約筋を温存しながら、S状結腸との端々吻合を行うのに十分な大腸を腹腔内に残すことができます。 大腸がんの標準治療は手術を中心とした総合治療であり、大腸がんが発見された場合は外科的切除が第一選択となります。手術中に腫瘍組織は除去されますが、腫瘍細胞がまだ残っている場合があります。そのため、腫瘍を完全に除去した後は、標準化された放射線療法、化学療法、漢方治療、免疫療法などを受ける必要があり、これにより術後の再発や転移の可能性を減らすことができます。 現代の外科手術技術の進歩、手術期間中の正しい取り扱い、現代の栄養補給療法に頼ることで、手術の成功率を効果的に向上させ、死亡率と合併症を減らすことができます。 |
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